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盛土とは?土地を購入する前に知っておきたい注意点!切土との違いも解説

投稿日:2024年05月18日

盛土とは?土地を購入する前に知っておきたい注意点!切土との違いも解説

盛土とは、傾斜地や低地に土砂を盛り上げて宅地を造成することをいいます。土地を購入する際に知っておきたい用語の1つです。

今回のコラムでは、盛土の基礎知識からメリット、購入時に注意すべきポイントについてご紹介します。土地の購入をご検討されている方は、是非最後までご覧ください。

  • 盛土の基礎知識

    盛土の基礎知識

    ■切土との違い
    切土とは、傾斜地の地面を削り取って平らな地盤面をつくることをいいます。山や丘を平らにする点においては盛土と同じですが、切土は山や丘を削って宅地をつくるので地盤が強く、地震等による災害の影響を受けづらいという特徴があります。

    また、盛土や切土のように山や丘などを平らにして宅地をつくることを宅地造成、宅地造成によってつくられた宅地を造成地といいます。

    ■盛土に関する法律
    宅地造成による崖崩れや土砂災害を防止することを目的として、宅地造成等規制法が定められています。崖崩れや土砂災害が懸念される危険なエリアでは、宅地造成等工事規制区域が指定され、工事内容によっては各都道府県知事等の許可が必要になります。

    【許可を要する工事】
    ・切土で高さが2mを超える崖ができる工事
    ・盛土で高さが1mを超える崖ができる工事
    ・切土と盛土を同時に行う時に盛土の高さが1m以下の崖が生じ、切土と合わせて高さが2mを超える崖ができる工事
    ・崖の高さに関係なく、切土・盛土をする土地面積が500㎡を超える工事


    ※名古屋市HP:宅地造成及び特定盛土等規制法(盛土規制法)について参照

    ■盛土の種類
    盛土に使用される土には
    ・山砂 
    ・根切 
    ・再生コンクリート砂
    の3つの種類があります。

    山砂

    山砂とは、山にある砂のことをいいます。山砂は土に近い性質があり、固まりやすく保水性が高いという特徴があります。固めることでより強固になるので盛土でもよく利用されています。

    根切り

    根切りは、建築物の基礎を作るための地面を掘る工事のことをいいます。その根切りの工事で採取した土も盛土として利用されています。プラスチックやゴミが含まれていると強度が弱くなるため、良質な土の場合のみ利用されています。

    再生コンクリート砂

    コンクリートを細かく砕いたものに調整や補足材を加えた再生資源を再生コンクリート砂といいます。再生コンクリート砂は、資源の有効利用につながるため近年利用が推進されています。

  • 盛土のメリットと注意点

    盛土のメリットと注意点

     メリット 


    メリット①:水害対策になる

    盛土は、浸水被害に対する安全性が高いという特徴があります。 盛土で地盤を高くすることで浸水被害の影響が受けにくくなります。盛土は、もともと傾斜地に建設しているので周囲の土地には勾配があり、雨水や下水の排水も行いやすいです。しかし、豪雨や台風の際は土砂災害が起こるリスクもありますので注意しましょう。

    メリット②:防犯性が高まる
    盛土をして家の位置を高くすると通行人の目線から、家の中を見られたり覗かれたりする心配が少なくなります。そのため、大きな窓を作ったとしてもプライバシーを保護することができます。



     注意点 


    注意点①:地盤が軟弱な場合もある

    プラスチック等の異物が混入している盛土や元々池や水田であった場所を埋め立てた盛土の場合、地盤が軟弱である可能性があります。地盤が軟弱であると、地盤沈下や土砂崩れが発生するリスクが高まります。土地を購入後に地盤が弱いことが分かった場合、地盤補強工事費が追加でかかることもありますので、事前に地盤調査を行い、使用した土の種類や地盤の質などを確認したり、古地図で造成前の土地の状態を確認しておくと良いでしょう。

    注意点②:自然災害のリスクが高い
    適切な処理が行われていれば問題ないので土石流災害が発生する可能性は少ないですが、法規制に違反している盛土の場合、地震による地盤沈下や豪雨による土砂崩れや擁壁崩れなどが発生するリスクが高いです。特に大地震による影響は大きく、盛土では平高台の平坦地よりも震度が1~2階級ほど大きく感じることがあると言われています。実際に2021年7月に静岡県熱海市では、大雨に伴い盛土が崩壊したことで98棟の住宅に被害が出ています。

  • 安心して家づくりをするために確認にすべきこととは?

    安心して家づくりをするために確認にすべきこととは?

    ■古地図を確認する
    災害を防ぐためには、土地がどのように使われてきたのかを確認することが大切です。その際に役立つのが古地図です。古地図では、これまでの土地の使用履歴を把握することができるので、谷を埋めた場所や昔に田畑や山林、水辺などがあった場所も把握することができます。

    古地図は、国土交通省などのウェブサイトや郷土資料館、図書館などで閲覧することができます。

    ■現地を確認する
    坂を上った場所や傾斜地にあったり、高低差があり擁壁が多かったりする場合は盛土の可能性が高いです。高低差や傾斜地は資料だけでは確認することが難しいので、実際に現地確認することをお勧めします。

    実際に現地に自分で足を運ぶことで、土地の状態だけではなく周辺環境を把握することも出来るので、気になる物件があった際には実際に現地を確認してみると良いでしょう。

    ■建築会社や自治体に確認をする
    現地を確認した際に「盛土なのでは?」と気になった場合は、建築会社や不動産会社に一度確認してみましょう。盛土で造成された土地は、地盤が軟弱なケースも多いので地盤対策の補強工事が行われているかどうかなど、今後住んでいく上で本当に安心で快適に過ごせる土地なのかどうか、情報を仕入れておくことは重要です。

    ■重ねるハザードマップを活用する
    重ねるハザードマップでは、大規模盛土造成地を調べることができます。下記のサイトからハザードマップを確認可能です。

    >>>重ねるハザードマップはこちら<<<

    [確認方法]
    ①すべての情報から選択
    ②土地の特徴・成り立ち
    ③大規模盛土造成地を選択

  • まとめ

    盛土についてのメリットや災害時のリスク、関連の法規制についてまとめました。
    一見「良い!」と思った土地でも、隠れた危険性が潜んでいる可能性もありますので詳細な情報をしっかりと確認する必要があります。

    資料を見ただけでは、把握できない部分もありますので気になった土地があった際には、お気軽にお問い合わせくださいませ。

    ハウスボカンでは、ご希望に合いそうな土地の紹介はもちろん、注文住宅部門の「HOLIDAYS」もあるので、土地に合わせてどのような家を建てられそうかという建物の提案も一緒にさせていただくことができるため、スムーズなお家づくりが可能です。
    愛知県内で土地探しから検討中の方は、是非一度お話をお聞かせください。

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